PFMの意味を説明
PFMとは、病院内に設置された組織の一つ。いわゆる『入退院センター』や『患者支援センター』のこと。英語の正式名称
PFMは「Patient Flow Management」の略語。直訳すると「患者の流れを管理」といった意味。PFMの目的
PFMの目的は、いわゆる治療目的ではない入院(社会的入院)に対応することを目的としている。特に精神障害者が顕著ではあるが、患者が長期入院せざるを得ないさまざまな社会的な背景が存在している。実際、日本は世界的にも患者の平均入院日数が長いと言われ、日本政府は2012年に「退院調整加算」を新設したり、その後の在宅復帰支援に軸足を置いた診療報酬の改定をするなど、入院日数の短縮化を図る政策にカジを切った。そのため入院日数の長期化は病院にとっての経営的なリスクとなっている。
そこで入院患者の情報を事前に把握して、病床の管理(ベッドコントロール)を合理的に行うことで、病院の経営改善や収益の増加などが期待されている。実際PFMを導入する病院も増えるなど、昨今では注目されているセンター。
ただ病床の管理(ベッドコントロール)と聞こえはいいが、要するに「患者の在院日数の短縮(追い出し)」を目的とした組織とも言える。
東海大学が初導入
最初にPFMを導入したのが、東海大学医学部付属病院の企画部長だった田中豊。1999年から検討が始まり、2006年に本格的にPFMの組織を機能させた。【スポンサーリンク】