ドローンの意味を説明
ドローンとは、無人飛行機のこと。日本国内において一般で使われるときには、小型の個人向けのラジコン飛行機・ヘリコプターのことをさす。主に複数の回転翼を備えたヘリコプター型が多い。
語源
ドローン(drone)とは、英語で昆虫のハチのオスのこと。語源は、飛行音とハチの羽音が似ているからとされる。UAVとも呼ばれる。またそこから転じて、変化の乏しい長い単音のこともさす。民族音楽でよく聞かれ、具体的にはバグパイプ演奏の特徴的な低音。
空撮とカメラ
またドローンはカメラとセットで設置されていることが多く、同時に空撮することが可能。長野県警察では事故・事件現場を保存するために活用するなど、用途はどんどん広がっている。Amazon
他にも「アマゾンプライムエアー」というコンセプトのもと、2013年から家庭向けの配送においてドローンで宅送するための実証実験が行われている。またドイツの国際物流会社・DHLなどは既に2014年からドローンによる配送を開始している。ちなみにAmazon内では数百円から10数万円以上もするドローンが販売されており売れ筋はおよそ1万円前後のモデルである。
操縦が難しく事故も起きる
ドローンの操縦は上級者でも難しく、風や周囲の状況にも左右されやすい。上空に吹く風の状態は初心者が把握するのは困難であり、一度操作が不能になってしまうと、それを正常な状態に再び戻すのは非常に困難。そのため町中上空でのドローン操作は控えるべきである。
事故を起こした時の保険は?
例えば、自動車やバイクを運転する場合、必ず自動車保険(自賠責保険)に加入する義務がある。しかしながら、ドローンの場合、必ずしも保険のたぐいに加入する義務はない。また保険会社によって提供されている保険サービスも少ない。ドローンは羽が剥き出しの状態であるため、もし人間に当たった場合は重大な事故を引き起こす可能性が高い。そのため被害者救済のためには莫大な入院費や慰謝料が求められることも想定されるが、それを支払える加害者は少ないと考えられる。
では被害者は一体誰が救うのか?という問題がある。
法規制
2015年4月現在、アメリカではドローンの商業利用が禁止されている。例えば、YouTubeなどにアップロードしたドローンの操縦動画で広告収入(アドセンス)を得ることは違法とされている。しかしながら、これは過剰すぎる規制であると批判を浴びている。ただしプライバシーの侵害に対する懸念や、2015年にアメリカ・ホワイトハウスの敷地内でドローンが墜落するなど、前述のとおり事故に対する懸念も根強い。
また2014年にはフランス国内において原子力発電所上空で、ドローンと思われる小型無人飛行機が飛行していることが確認され、テロ行為など安全上重大な危機を与える可能性もあり、各国で法的な規制議論が進んでいる。
日本国内でのドローンの扱い
日本国内ではドローンを管轄する法律には航空法がある。しかし扱い的には無線操縦のラジコン機などと同じであるため、法律規制としてはゆるい。ただ2015年4月22日に首相官邸の屋上にドローンが不時着しているのが発見される。実際には前日の21日に不時着していたため、当時の総理大臣である安倍晋三に批判が集まった。
しかしながら、この事件がキッカケでドローンによるテロ行為の現実味が帯びたため、日本でもルール整備の声が高まり、ドローンの法的規制が急速に進んだ。そして航空法が改正され、行政機関周辺や原発周辺でのドローンの飛行は禁止、またドローンの所持も登録制に変わる。
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