ベースアップ・ベアの意味を説明
ベースアップ・ベアとは、従業員や労働者がもらう賃金の基準(基本給)を引き上げること。「base up」は和製英語であるため、日本以外の諸外国では一般的に通用しない。また「ベア」と略されて呼ばれることも多い。例えばベースアップが2000円だった場合、年収に換算すると無条件で年収2万4千円ほどアップする。ボーナスといった一時金はその基本給をもとに出されるため、年収全体では更に増える傾向にある。
無条件で労働者の賃金を引き上がるため、勤続年数や年齢で左右される「定期昇給」とは異なる。また、正規社員のみならず非正規社員の基本給も一般的にはアップされるため、そのため労働者全体の賃金の底上げにつながるためデフレ対策には有効な施策といわれる。
物価が上昇するインフレ局面において、それに対応するため賃金も全体的に底上げしなければ、実質的な労働環境の悪化を招く。それを防ぎ調整するための役割があると言われる。欧米で言うところの物価スライド制の一種。
春闘
毎年2月頃から始まる春闘において、経営者と労働組合側の交渉ではポイントとなる議題の一つ。【スポンサーリンク】