マーガリンの意味を説明
マーガリンとは、食用の油脂を原料とした加工食品のこと。動物性油脂や植物性油脂が全体の80%以上を占めているのが特徴。また油脂分が80%未満のものを「ファットスプレッド」と呼ばれる。
値段が安いので家庭用のマーガリンも普及しているが、基本的にはお菓子やパンなど業務用で使用されることが大半。また学校給食で出されることも多い。
バターの代用品
マーガリンの歴史は19世紀末に発明された。バターの主成分は牛乳だったため、比較的高価で貴重な加工食品だった。そこで1869年にナポレオン三世がバターの代用品を募集した結果、イポリット・メージュ=ムーリエが牛脂を原料としたオマーガリンを発案。その後、マーガリンという名前が定着した。
日本国内に初めてマーガリンが輸入されたのは、1887年。そして1908年には初の国産化。ただし1952年までは「人造バター」といった呼称が一般的だった。
バターの代用品として重宝されているため、パキスタンやインド、ブラジル、トルコといった発展途上国で生産量が多い。
バターとマーガリンの違い
日本では「人造バター」という呼称が一般的だった時代もあるように、やはりマーガリンはバターよりは味や風味が劣る。一方で、たらこ味やチョコレート味やガーリック味など味のバリエーションが豊富。日本国内における一世帯あたりの消費量は、バターよりマーガリンの消費量は約倍ほど異なる。やはりマーガリンの価格が安いことが大きい。また世界の主要各国と比較すると、そもそも日本人が消費するバターの量が少ないことも影響している。
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