ロヒンギャの意味を説明
ロヒンギャとは、イスラム系の少数民族のこと。主にミャンマー西部のラカイン州北部に住んでいるとされる。人口は約80~100万人程度と推察。サウジアラビアには40万人、バングラデシュには40万人、パキスタンには20万人前後いるとされる。ただしミャンマー政府から国を構成する民族の一つとして認められていないため、「ロヒンギャ族」と呼ばれることは少ない。
ロヒンギャ問題
またロヒンギャはミャンマー政府から国籍を与えられていないため、ミャンマー国内における生活は悲惨。財産の没収や結婚の制限といった差別を受けたり、仏教徒ラカイン族との武力衝突して死者を出すなど、ミャンマー国内で社会生活を営むのは困難とされる。そのため近年ではタイといった周辺の外国へ不法に密航するロヒンギャが増加。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)はミャンマー政府を強く批判している。しかしながら一方でロヒンギャを積極的に受け入れようとする国は少なく、2015年5月現在では根本的な解決を見出だせていない。