デジタルフォレンジックの意味を説明
デジタルフォレンジックとは、警察などの捜査機関が電子データに関する証拠を押収すること。パソコンのハードディスクドライブやスマートフォンに記録されている画像や文章を集めて解析すること。一般的にパソコンやスマートフォンで削除されたデータは復元できることが多い。また暗号化されたデータの解析も行う。
「コンピュータフォレンジックス」と呼ばれることもある。
DF
英語で書くと「Digital Forensics」。略して「DF」と呼ばれることも多い。ちなみに「Forensics」とは法医学といった意味。
問題点
警察や検察によって、電子データは簡単に改ざんできるため、被告人や容疑者に不利な裁判が展開される点が問題視されている。実際、2010年に発生した「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」においては、主任検事によって改ざんしたデジタルデータが証拠として提出された。またパソコンのハードディスクドライブ(HDD)やスマートフォンが物理的に破壊された場合、そこから電子データを押収することはほぼ不可能である。実際2014年、自民党の小渕優子事務所が政治資金規正法違反容疑で家宅捜索されたとき、ハードディスクドライブをドリルで破壊して、結果的に捜査の手を逃れている。